SNP解析によりC57BL/6JマウスC57BL/6Nを判別します。
C57BL/6系統のマウスは動物実験に最もよく用いられた近交系マウスですが、この系統には亜系統間に多くの遺伝的差異があることが報告されています。
最も有名な差異は1921年の樹立後、1948年にジャクソン研究所に導入されたC57BL/6Jと、その3年後にジャクソン研究所から米国NIHへ送られたことを起点として生まれたC57BL/6Nの2つの亜系統です。
この2つの亜系統が中心となり世界中の研究所、ブリーダーへと広がり利用されています。しかしながらこの亜系統間には遺伝的差異による表現系の違いが認められています1)。
代表的なものとして以下のようなものがあげられます。
nicotinamide nucleotide transhydrogenase (Nnt) 遺伝子のexon7-11の欠損(C57BL/6J)
crumbs family member 1 (Crb1)のナンセンス変異(C57BL/6N)
cytoplasmic FMR1 interacting protein 2 (Cyfip2)のミスセンス変異(C57BL/6N)
そして我が国でもいくつかの大学、研究施設においてC57BL/6JとC57BL/6Nの交雑種の存在が認められました。
この検査では8マーカーのSNP解析によりC57BL/6マウスの亜系統の判別を行います。
またオプション項目としてNnt, Crb1, Cyfip2遺伝子の変異解析が可能です。
以下のSNPマーカー8ヶ所を調べます。
SNP ID | rs13478783 | rs13479522 | rs13480122 | rs13480619 | rs13481014 | rs13481734 | rs4165065 | rs13483055 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Chr. | 6 | 7 | 9 | 10 | 11 | 13 | 16 | 17 |
C57BL/6J | A | A | T | T | T | A | T | T |
C57BL/6JJcl | A | A | T | T | T | A | T | T |
C57BL/6JJmsSlc | A | A | T | T | T | A | T | T |
C57BL/6NJcl | G | G | C | C | C | G | C | C |
C57BL/6NCrlCrlj | G | G | C | C | C | G | C | C |
C57BL/6NTac | G | G | C | C | C | G | C | C |
C57BL/6CrSlc | G | G | C | C | C | G | C | C |
A: A/A, T: T/T, G: G/G, C: C/C
8 SNP 1検体の検査価格 (円) | 追加遺伝子検査 1項目の検査価格 (円) | |
定価 | 24,000(税込26,400) | 2,400(税込2,640) |
維持会員 | 18,400(税込20,240) | 2,200(税込2,420) |
アカデミア | 16,000(税込17,600) | 2,000(税込2,200) |
<検体がDNAの場合>
ゲノムDNAを濃度10 ng/µL以上のものを200 µL 冷蔵でお送り下さい。
乾燥状態の場合は2 µg以上を室温でお送り下さい。
<検体が組織の場合>
採取した組織 (尾、耳片等) を個体毎に保存容器に入れ、冷凍でお送り下さい。
採取する量は、尾の場合は1 cm程度、耳片は5 mm角程度を目安として下さい。
〒210-0821 川崎市川崎区殿町3丁目25番12
公益財団法人 実中研
ICLAS モニタリングセンター 遺伝検査室
Tel: 044-201-8525
約2~3週間
☆検体数、混雑状況によって変動があります。詳しくはお問い合わせ下さい。
検体の遺伝プロファイルおよび遺伝子頻度分布を表にして書面でご報告申し上げます。
検査結果表とともにご請求書をお送りいたします。
ご請求書にはお振込先が明記してございます。
ご依頼者様とお支払先が異なる場合も対応させていただきますので、その際にはご要望事項欄に次の4点をお書きください。
1. ご請求先宛名、2. ご請求先住所、3. ご担当者様お名前、4. ご担当者様ご連絡先