顧客満足と信頼性向上のための3つの取り組み

1. 法令等に基づく検査

1) 動物愛護管理法、動物実験基本指針等の遵守

顧客のご要望に合わせて、モニタリング検査を受託します。前年度実績をもとに年間の検査匹数や検査方法を予測し、その科学的合理性と苦痛軽減方法の妥当性について総合的な実験(検査)計画を立て、動物実験委員会の審査と所長の承認を得ています。

2) カルタヘナ法の遵守

遺伝子組換え動物に対する検査や胚の凍結保存は、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」 (カルタヘナ法) に基づき合法的に実施しています。ご提供された遺伝子改変に関する情報は、法令に従い安全に管理します。

2. 検査精度の自己点検評価

1) 国際実験動物学会議 (ICLAS) による自己点検評価システムの導入

ICLASの自己点検評価システム (Performance Evaluation Program) を導入し、マスキングされた標品を用いて検査の感度と特異性を定期的にチェックしています。実中研は1979年より、ICLASモニタリングセンターシステムプログラムをリードしてきました。

2) 学会等による発表と点検

誌上発表、口頭発表等を積極的に実施し、科学者のコメントを検査の現場にフィードバックしています。国内外の情報を活用して検査方法を改善するとともに、新たな検査項目の開発に努力しています。

3. 検査体制の外部検証

1) ISO9001:2008の認証取得

ISOによる品質管理システム (QMS) の認証を2006年に取得しました。このことにより、国際標準に適合した検査の品質管理が可能となりました。ぶれない検査、守秘義務の満たされた検査のご提供により、顧客の信頼をいただいています。

2) 運営検討委員会によるピアレビュー

国内有数の実験動物・動物実験関連学会、協会、協議会等で構成されるICLASモニタリングセンター運営検討委員会で、年間の活動を報告しています。忌憚ないご指摘・ご意見・ご指導をもとに検査体制をより充実させ、顧客サービスの向上を図ります。