スピードコンジェニック法を用いることによって・・・
① 飼育の負担が軽減
② 迅速な系統樹立が可能
③ 目的遺伝子のおおよその位置も把握できる
原理
各世代においてSTRマーカーを用いてレシピエントのゲノムがどの程度伝達されたかをスクリーニングします。
レシピエント系統の遺伝子型をより多く持つ個体を選抜し次世代への交配に用いることにより、理論上ではN5世代で標準法のN10世代に相当する個体が得られます (図1および2) 。
引用文献:Wakeland E et al, Speed congenics: a classic technique in the fast lane. Immunology Today, 18:472-477 (1997).
① 目的遺伝子を保持する検体を用意*1,2
② (初回のみ) ドナーおよびレシピエントの検体を用意*3
↓ サンプル送付
③ サンプルのDNA調整
④ コンジェニックマウスごとに設定したSTRマーカーの遺伝子型タイピング
⑤ レシピエント系統の遺伝背景の置き換わりを解析
↓ ご報告
⑥ レシピエント系統の遺伝背景が最も多い個体を用いて次世代を得る
上記の操作をN4もしくはN5世代まで繰り返し行います。
*1: 検査は1検体から受け付けておりますが、解析検体数が少ないと遺伝背景の置き換わりに数世代要する場合があります。
*2: 検体性別はどちらでもかまいませんが、性染色体を置き換えるために、一世代は♀個体のスクリーニングが必要です。
*3: 検査の精度をより高めるためにも、ドナーおよびレシピエントのDNAまたは組織をお送り頂いております。
(ドナーおよびレシピエントのDNAまたは組織をお持ちでない場合は、弊所で保有しておりますデータとの比較になります。しかし、同じ系統であってもブリーダーの違いや自家繁殖、細胞の種類等によって異なる遺伝背景を示す可能性がある事をご承知頂いております)
(C57BL/6, 129), (C57BL/6, NOD) コンジェニックマウスなど多くの系統の検査が可能です。
お気軽にお問い合わせください。
系統により異なります。お気軽にお問い合わせください。
(参考)
C57BL/6, 129; 64マーカー
C57BL/6, NOD; 64マーカー
引用文献: Suemizu et al, Exp. Anim. (2008).
4月1日に検査価格が変更されました。
現在、ホームページの改定作業を行っております。
現在の価格は下記ページからご確認ください。
価格の記載がないものにつきましてはメール(monigene@ciea.or.jp)にてお問い合わせください。
価格改定リスト
<検体がDNAの場合>
ゲノムDNAを濃度10 ng/µL以上のものを200 µL 冷蔵でお送り下さい。
乾燥状態の場合は2 µg以上を室温でお送り下さい。
<検体が組織の場合>
採取した組織 (尾、耳片、肝臓等) を個体毎に保存容器に入れ、冷凍でお送り下さい。
採取する量は、尾の場合は1 cm程度、耳片は5 mm角程度を目安として下さい。
〒210-0821 川崎市川崎区殿町3丁目25番12
ICLAS モニタリングセンター 遺伝検査室
Tel: 044-201-8525
約2~3週間
☆検体数、混雑状況によって変動があります。詳しくはお問い合わせ下さい。
各検体の遺伝背景とレシピエント系統のゲノムの伝達率を算出し、一覧表にして書面でご報告申し上げます。
検査結果表とともにご請求書をお送りいたします。
ご請求書にはお振込先が明記してございます。
ご依頼者様とお支払先が異なる場合も対応させていただきますので、その際にはご要望事項欄に次の4点をお書きください。
1. ご請求先宛名、2. ご請求先住所、3. ご担当者様お名前、4. ご担当者様ご連絡先